「格安葬儀」にはご用心!WEB運用編
インターネットの普及や個人のつながりの希薄化により、昔と違ってお金をたくさん掛ける豪華なお葬式は減って来ています。
その代わりに最近急激に増えているのが
「格安葬儀」
GoogleやYahoo!などで「葬儀 安い」とか「格安葬儀」って検索すると…出るわ出るわ、おびただしい数の企業やWEBサイトが表示されるはずです。(下図参照)
▲インターネットで「格安葬儀」って検索すると、たくさんのWEBサイトが表示されます。
(画像をクリックすると拡大します)
費用の高いor安いは人それぞれの価値観ですが、掛ける必要のない無駄なお金を支払いたくないってのは誰でも同じことだと思います。
でも「格安葬儀」っていいことばっかりなんでしょうか?
今回は「格安葬儀」を探したり、検討したりする上で、気をつけておきたいことを書きます。
比較対象がズレている
そもそも“格安”かどうかって、何かと比較しないといけません。
例えば…
コンビニで150円で売っているペットボトルのジュースが、スーパーなら98円
とか
メーカーが12万円で売っているエアコンが、家電量販店なら9万9,000円
といった具合に
「同等のもの」が他と比べて安い!
となった場合に”格安”と言えるわけです。
当たり前ですよね。
でも「格安葬儀」を謳っている企業のWEBサイトをしっかり見てみると、びっくりするくらい比較対象がズレていることがあります。
例えば…
〇〇協会調べの平均葬儀費用は約200万円とのことですが、当社の直葬(※)は18万9,000円(追加費用なし)で行うことができます!
といった具合。。
※直葬とは、通夜や葬儀を行わず、死後24時間以上ご遺体を安置した後に、そのまま火葬する葬儀形態です。
念のため説明しておくと、平均葬儀費用って直葬から家族葬、一般葬など全部ひっくるめた金額の平均ですよ。
それと直葬の金額を比べたら、そりゃ安いに決まってますね。
でも「格安葬儀」という言葉だけに飛びついちゃう方は
え!10分の1以下で済むの!?
ってなります。
焦らないで、本当に「同等のもの」と比べて、格安なのかどうかを判断しましょう。
何となくWEBの運用をやっている
当社もインターネットで情報発信しているので最大限気をつけていますが、WEBサイト(ホームページ)の運用が甘いところが多くあります。
キャッチコピーである
「直葬は18万円(追加費用なし!)」
というところは綺麗なお姉さんの画像なんかを駆使してしっかり作り込んでありますが、その他のページが見られないとか、見づらいことが結構あります。
例えて言えば
家を買おうとモデルハウスに出かけて、1階は素晴らしい出来だけど、2階に上がるとドアの立て付けが悪かったり、配線が剥き出しだったり…
いわばそんな状態です。
そういう会社に〇〇万円や〇〇〇万円も支払おうと思います?
デザインや費用だけ見てパッと飛びつかないように気をつけてくださいね。
ポップアップを多用している
ポップアップって聞いたことあります?
例えばWEBサイト(ホームページ)をスクロールしたり、特定のページにアクセスした時にピロっと出てくる情報入力画面や、「さあ今すぐお電話を!」みたいな案内画面のことです。
中にはお客様の利便性を向上させるためにポップアップを表示しているところもありますけど、基本的に消費者にとってはポップアップって邪魔者です。
ポップアップを表示させる最大の目的は、次のページに行かせず、すぐに情報を集めてみなさまに営業することです。
一言で言えば…「焦り」ですね。
本当に費用やサービスに自信があるならば、お客様が見たいだけページを見てもらって、上とか下とか分かりやすいところに電話番号や問い合わせへの誘導を載せておけば十分でしょう。
それなのに突然ピロっとポップアップを表示させるっていうのは…何か裏がありますね。
「親切なお葬式」やってます!
いかがでしたか?
企業努力の結果で”格安”なら非常に喜ばしいんですが、安いお葬式が流行っているということもあって、ずさんな会社やWEBサイトもいっぱいあります。
予定もないのに事前相談へ!
というのは抵抗があると思いますが、いざという時に役立つ知識くらい持っておいて損はありませんよ。
身近に詳しい方がいない場合は、当社にご相談ください。